2008年06月19日

とことん夢見る三岐鉄道カフェ

*この記事はフィクションです。ガメラ、ゴジラ、キングギドラの南海の大決闘と同じものだと考えてくださいな。

8 富田ーザ・フィッシャーズマーケット

TOMIDA に降りると海の匂いがする。
駅の改札にはもうアサリを蒸した香りが漂ってくる。
駅の周辺には、ちょうど市場のように、魚介類の店が
集まっている。

アサリをニンニクとワインで蒸しているジルの息子。
「あとで寄るよ!」とアンジェロの店に。
この季節、アンジェロの店のフリットはアジ。
テーブル席はほぼ満員だ。
揚げたての魚からは、オリーブオイルの香りが漂う。

「海のものには海の塩」
アンジェロはいつものようにつぶやきながら
塩をすこしだけ、熱々のアジかける。
小さなグラスに白ワイン。
これだけあれば、次の電車まで、充分楽しめる。
が、まてよ、あともう一本のばそう。
と、今度は、ジャンの店へ。
沿岸で穫れた名前も知らない魚たちがこの店では主役。
一昨年まで海に出ていたジャンがおかみさんと始めた店では
サフランの香りいっぱいのブイヤベースが煮えている。
漁は息子のピエールにまかせて、市場では値段のつかない
小魚たちにすばらしい居場所を作ってやったのは、
ジャンが魚たちを愛しているからだ。
サフランで黄色く染まったじゃがいもが口の中で溶ける。
最後の一口をパンでぬぐって、いそいでアサリをひとあみ買い、
駅へ急ぐ。間に合ったぞ。
お腹もいっぱい。さて、これからは夢の中だ。  

Posted by memetam  at 17:12Comments(0)TrackBack(0)夢見るあなたに